オリ強力投手陣にまた新星! 高卒ドラ3ルーキー齋藤響介が持つ驚異のポテンシャル
V3を果たしたオリックスには、それにしてもイキのいい若手投手が次から次に出てくる。
昨年のドラフト3位で入団した高卒ルーキーの齋藤響介(18)が、26日の西武戦でプロ初登板初先発。18歳のプロデビュー戦は4回2安打無失点、最速150キロをマークし、3奪三振を奪った。73球で降板したが、そのうち7割弱に当たる51球がストレートという真っ向勝負。直球の平均球速は146.2キロに達した。150キロが当たり前のオリックス強力投手陣にまたひとり、新星が加わりそうである。
盛岡中央高時代は2年の夏からエースを担い、3年の夏には最速152キロをマークした。今季はファームで11試合に登板(うち6回は先発)、36イニングスを投げ防御率2.25。高卒1年目でのプロ初登板にこぎつけた。
齋藤を担当した内匠政博スカウト(現プロスカウト)はこう話す。
「高校生の頃から質のいい伸びのあるストレートを投げていて、それが指名する決め手でした。177センチ、72キロと細い体ながら馬力があり、変化球もカットボールなどいい球を持っています。まだまだこれからといった感じですが、一年目もケガ無く順調にやってくれて、これからどう化けてくれるか非常に楽しみな存在です」
オリックスは「ドラフトと育成」を重視し、山本由伸(25)や宮城大弥(22)などの高卒投手が活躍している。今季も山下舜平大(21)や東晃平(23)といった高卒投手がブレークした。そこへ、来季以降に期待を持たせる齋藤の台頭。ライバル球団の羨望のため息が聞こえてくる。