7年前に大腸がんの手術を受けた男性が、熱中症の疑いで来院したが…
このところようやく暑さが和らいできたように感じますが、今年の夏は暑い日が続き、テレビやラジオでは「熱中症の予防には喉が渇いてからでは遅い」「こまめに水分補給を」「コップ1杯の水を」と盛んに注意を呼びかけていました。
そんな暑さが厳しかった時季のお話です。
78歳のOさん(男性)が、ふらつきと頭痛で救急外来を受診されました。午前中、ひとりで自宅近くのグラウンドに高校野球の練習を見に出かけ、ふらついて帰ってきたとのことで、73歳の奥さんがOさんを病院まで連れて来られたのです。
Oさんは、もうろうとしていましたが、奥さんに支えられながら歩いて来られました。血圧は上138㎜Hg/下72、脈拍は62でした。本人はぐったりした感じで、あまり話しません。
奥さんによると、Oさんは7年前に大腸がんで手術を受け、病院の外科に5年間通院していたそうです。現在は、高血圧と糖尿病で、自宅近くの医院に2カ月に1回通院し、内服薬の治療を続けているといいます。