健大高崎(群馬)青柳博文監督「野球部の年間予算が1億円? わはははは…」
あす(7日)の大会初日は今センバツで優勝した健大高崎(群馬)が登場する。かつて走塁を重視する「機動破壊」で一世を風靡し、ついに紫紺の優勝旗を手にした。専用グラウンドや選手寮、室内練習場など様々な設備にも恵まれ、他校からは「あれだけの設備があれば優勝するのも当然」といった声も聞かれる。指揮を執る青柳博文監督(52)を直撃した。
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ーー2015年に監督は、「高校野球は流行り廃りがある。10年単位で野球が変わる」と話していましたが、今の高校野球をどう感じていますか。
「昔、ウチがやっていたような細かな野球、小技や偽装プレー、ギャンブル的な仕掛けなどはどの学校も対策を取ってきて、通用しなくなっていますね。今は力のあるチームじゃなきゃ勝てない」
ーー力とは打力のことですか?
「(今春から)バットが変わったことが大きいですね。あのバットは力、つまりパワーがないと打球が飛ばない。技術だけでは無理なんです。だから打力のあるチームとないチームの差が激しくなってきた。しっかり身体作りをしないと、バットに振り回されてしまう」