ネット裏スカウトが「金の卵」につけた値段 投手は今朝丸(報徳学園)、藤田(東海大相模)、野手は…

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有望投手2人は「外れ1位か2位までには消える」

「例年なら多くのスカウトが初日から49校が出場するまでネット裏に陣取ってましたけど、今年は1、2試合目と3、4試合目を前半後半に分けてチェックしている球団もあった。単に暑さを考慮しただけでなく、注目選手の多くが地区大会で敗れたことも大きいと思いますよ」

 大会前、こう言っていたのはパ・リーグのスカウトだが、実際はチェックすべき選手がそれなりにいたようだ。

 セ・リーグのスカウトが「大学、社会人も含めた1位候補12人に入れるかどうかという投手が2人。彼らは外れ1位か2位までには消えるんじゃないかな」とみているのが報徳学園(兵庫)の今朝丸裕喜(188センチ、80キロ、右右)と東海大相模(神奈川)の藤田琉生(198センチ、96キロ、左左)だ。

「今朝丸は最速が146、7キロ。センバツと比べて球速が落ちていたのは気になるが、速球は力強いし、制球もまとまっていて試合を作れる。フォームも良く、投手としての資質があるからね。彼以上に評価を上げたのは藤田でしょう。昨年、左肘を疲労骨折した影響なのか、春先は140キロちょっとだった球速が147、8キロにアップした。右打者の懐に食い込むスライダー気味のカーブもいい。大型の投手の割にフィールディングやけん制もうまく、打者に向かっていく気持ちの強さも感じた」

 とは前出のスカウト。外れ1位か2位なら契約金は6000~8000万円程度か。投手で他に名前が挙がったのは広陵(広島)の高尾響(172センチ、73キロ、右右)と聖カタリナ(愛媛)の有馬恵叶(190センチ、78キロ、右右)だ。

「高尾は春と比べて左肩の開きが早く、平均球速がいまひとつだった。伸び悩んでいるのは気になるが、制球が良いうえにセンスがある。有馬は長身ながら走るバランスはいいし、体重移動もうまい。長身で角度のある球が低めに集まるのもプラスです。2人ともドラフトの下位で指名される可能性は高い」とはセ・リーグの別のスカウトだ。ドラフト5位なら2500~3000万円くらいか。

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