花巻東が甲子園へ!「ほぼ純血」で高勝率のカラクリは? 大谷、雄星、昨秋巨人ドラ1西舘ら輩出

公開日: 更新日:

 25日の岩手大会決勝。花巻東がライバルの盛岡大付を4-3で破り、2年連続12回目の甲子園出場を決めた。

 1-1の八回2死一塁で、投手の田崎晴大(3年)が右越えに決勝の適時三塁打を放って試合を決めた。

 巨人の古城茂幸三軍打撃コーチの次男・大翔(1年)が今大会初めて4番に。準々決勝で本塁打を放ち、この日は2安打1打点で優勝に貢献した。高校野球に詳しいスポーツライターの美山和也氏は「古城は父親と佐々木監督が国士舘大野球部の同学年という関係で、横浜のボーイズチームから野球留学しましたが、花巻東はベンチ入り20人中18人が岩手のチーム出身。ほぼ“純血”を保ちながら、昨夏は甲子園でベスト8に進むなど、例年勝てるチームをつくっている。強豪私学では全国的に珍しいことです」とこう続ける。

「岩手の中学野球関係者に話を聞くと、『県外ではなく、地元の高校に進学して欲しい』と口を揃えます。花巻東は菊池や大谷というメジャーリーガーを輩出する育成力はもちろん、大学への進学実績もある。巨人のドラ1ルーキーの西舘は中大を経由しているし、21年には野球部出身の浪人生が初めて東大に合格した。しかも甲子園に出る確率が高い実績も含め、地元の中学生の憧れであることで、有望選手の県外流出を食い止めているのです」

 過去最高は2009年、13年の4強。今春は東北大会を制しており、今夏は岩手県勢初の優勝に挑む。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…