最大75万人「インフルエンザ」とのダブル感染対策で見える政府のホンネ

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 政府は新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行で1日最大75万人の患者数もあるとの予測を公表、それに備えた対策を発表。

 65歳以上や基礎疾患のある人、妊婦、小学生以下の子供は従来通り発熱外来などを受診。それ以外の低リスクの人は事前購入したコロナの抗原検査キットで感染の有無を調べる。陽性の場合は原則自宅で療養し、自治体の「フォローアップセンター」に登録する。自宅で使う解熱剤などはあらかじめ用意しろ、という。つまりは重症化リスクの低い軽症者は医療機関には近づくな、というわけだ。

 これまでの過剰とも思える厳格な隔離待機とは百八十度違う政府の方針に戸惑う人も多いはずだ。公衆衛生に詳しい岩室紳也医師が言う。

「私はある意味、理にかなっていると思います。新型コロナはウイルスが弱毒化し、重症化を抑制するためのオミクロン株『BA.5』対応のワクチン接種も始まった。重症者用の治療薬や治療方法も確立している。政府は、新型コロナと共存するための社会づくりの手は打ったということでしょう。そのうえで新型コロナをインフルエンザ並みの扱いにしたいのだと思います」

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