「たすけ鍼天神参り」山本一力著

公開日: 更新日:

「たすけ鍼天神参り」山本一力著

 深川で鍼灸治療院を営む染谷(せんこく)の娘で辰巳芸者のいまりは、芸妓をやめて父の仕事を継ごうと心に決めた。父に「染谷先生の鍼は世のひとの身体から痛みや苦しさを取り除いてくれる、たすけ鍼です」と言うと、染谷は肝をくくって娘を弟子として受け入れた。

 いまりの武術稽古修了の日、兄、勘四郎と、染谷の親友、昭年の息子重太郎と娘のさよりの3人が、茶屋で祝ってくれることに。師の宋田兆と川べりを歩いていると、木陰から出てきた男がぶつかってきた。いまりが一撃で2人を倒したのを見て、宋田兆は言った。

「宋田兆流護身術の免許を授けようぞ」

 女鍼師が活躍する時代小説の最新作。

(朝日新聞出版 1650円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が