監督解任を「金本野球の継承」で隠す阪神のお偉い方に問う
何ともまあ、バカバカしい話ではないか。
二軍を率いていた矢野燿大の一軍監督昇格で決着した阪神の監督問題。
この人事を主導したとされる藤原オーナーが、盛んに「金本野球」の継承を口にしているから理解に苦しむ。
各メディアは、金本監督の辞任を「事実上の解任」と書いている。2020年まで契約を残す金本監督は、来季の巻き返しに意欲を見せていたという。
その意向を受けて、球団幹部も組閣に着手。該当コーチに配置転換の打診まで済ませていたのに、親会社と球団トップはその裏で監督交代に動いていた。メチャクチャな話だ。やはり解任なんだと察しがつく。
ハッキリと言えばいいではないか。金本監督の采配・指導では未来が見えない、球団が思い描くチームをつくるのにふさわしくないと判断、だから最下位の責任を取ってもらって解任し、阪神の命運は矢野新監督に託すことにした――。
そう理由を説明すれば、いっそ金本監督もファンもスッキリするはずだ。