医者も知らない医学の新常識
-
新型コロナだけではない…普通の風邪でも後遺症がある?
新型コロナウイルス感染症では、一度治った後でも、「後遺症」(正確には罹患後症状)と呼ばれる体調不良が数カ月、場合によってはそれ以上という長い期間、残る場合があることが知られています。中には後遺症のた…
-
睡眠は時間より規則性が大事…睡眠専門誌で6万人の調査報告 総死亡リスクが20~48%低下
食事や運動と同じように、睡眠は人間に必要不可欠な生活習慣であるとともに健康長寿のバロメーターでもあります。体を動かすことは良いと分かっていても面倒ですし、健康な食事はどのようなものかは分かっていても…
-
立つと低血圧になる人でも高血圧治療は必要? 米国医師会雑誌に論文掲載
高血圧には動脈硬化を進行させ、心臓病や脳卒中などの病気を増やすリスクがあります。そのため、血圧が高い人は薬を飲んで血圧を下げているのです。しかし、その一方で血圧が低い低血圧にも健康上のリスクがありま…
-
肉食をやめれば胃がんにならない? リスクが59%低下するとの報告も
胃がんは日本人に多いがんとして知られています。その大きな原因のひとつはピロリ菌の感染です。井戸水などを原因としてピロリ菌という細菌の感染が胃の中で起こり、それが続くことで胃がんになるのです。幸い最近…
-
マジックマッシュルームの成分が有効? 1回で6週間効果が続く抗うつ剤
うつ病の治療といえば抗うつ剤ですが、眠気が強かったり、めまいが出たり、口が乾いたりと、副作用が多いことでも知られています。また、2週間以上は使用しないと、その効果が表れないという欠点もあります。 …
-
芋の食べ過ぎには注意! 糖質は中身で太りやすさが違ってくる
糖質(炭水化物)の取り過ぎが太る原因になることは、一般にも知られていますし、科学的にも事実です。そのために糖質を制限するダイエットが広く行われています。しかし、糖質はエネルギー源ですから、制限のし過…
-
「がんは50歳以上の病気」は古い?40代前に診断されるケースが増加
小児で発症する一部のがんを除けば、がんは50歳以上で診断されることが多いと考えられています。そのため、多くのがん検診も50歳以上で推奨されているのです。しかし、最近は若い年齢で診断されるがんが増えて…
-
10人に1人は罹患する「腎結石」は生活習慣病? 栄養学専門誌で研究報告
最近、患者数が増えた病気はたくさんありますが、肥満や糖尿病などとともに、急激に増加しているのが「腎結石」です。その名の通り腎臓に石のような塊ができて、尿の通り道である尿管などに詰まると、激しい痛みの…
-
食事はどのくらい認知症予防に有効か? 世界的医学誌で報告
認知症の新薬が最近ニュースになっています。たしかに早期に使用すると、これまでの薬では得られないような効果が期待されるのですが、それでも進行を遅らせることが主な効果で、認知症自体が治る、というわけでは…
-
「胃薬」が認知症のリスクになる? 神経医学の専門誌で報告
いくつかの「薬」は認知症のリスクになることが知られています。代表的なものは、抗コリン剤といって、自律神経の働きを弱める作用の薬です。また、睡眠薬や安定剤も、その使い過ぎが認知症のリスクになる可能性が…
-
インフルエンザは熱より「咳」が診断のポイント 感染症専門誌で報告
今年の夏の風邪の特徴は、新型コロナと共に、インフルエンザも流行していることです。そのほとんどがA型インフルエンザですが、真夏の流行というのは、これまでに例のない異常事態です。 インフルエンザ…
-
血圧を最も効果的に下げる運動「アイソメトリックトレーニング」とは
健康診断で高血圧やコレステロールの増加を指摘され、生活改善が必要だと言われたとします。それでは少し運動でもしてみようか、というのは、多くの方が考えることだと思います。しかし具体的にどのような運動をす…
-
少量の飲酒習慣は心臓病の予防効果あり 米国心臓病学会誌で報告
適度な飲酒は健康に良い、というような意見が、以前は専門家からもよく聞かれました。しかし最近の研究では、少量であっても飲酒の習慣には健康面のリスクがある、という見解が一般的になっています。 し…
-
新型コロナにかかりにくい体質がある ネイチャー誌に掲載
新型コロナの感染が再び拡大しています。クリニックでも毎日感染者を診断していますが、検査をすると家族全員が感染しているのに、1人だけ感染していても無症状、というケースにしばしば遭遇します。 お…
-
鼻水の「色」によって抗生物質を使うのは誤り? 米国医師会雑誌が報告
風邪症状が長引く原因のひとつが副鼻腔炎、いわゆる「蓄膿(ちくのう)症」です。鼻の奥の副鼻腔と呼ばれる空洞に細菌などが増殖して炎症を起こし、膿(うみ)がたまるのです。 蓄膿は鼻詰まりや頭痛の原…
-
高血圧治療は半年に1回の注射でOKに? 臨床試験がスタート
高血圧は動脈硬化を進行させ、脳卒中や心臓病などのリスクを高めます。そのため、高血圧と診断された人は血圧の薬を毎日飲む必要があります。 最近ではオンライン診療や長期処方などにより、以前と比べれ…
-
高齢者の「息」は若者より感染リスクが高い 米科学アカデミー機関誌で報告
新型コロナの流行以降、「エアロゾル感染」という言葉を耳にする機会が多くなったと思います。これはウイルスを含む小さな飛沫(ひまつ)による感染のことで、こうした飛沫は目には見えないのですが、吐く息ととも…
-
「マスクストレス」の健康に対する影響は? 米医学誌で報告
新型コロナの流行以来、「外出にはマスク」というのが、感染予防のための習慣となりました。今ではマスクの使用は個人の判断という方針になりましたが、それでも人混みなどでは、屋外でもマスクをしている人が多い…
-
コレステロール降下薬で肝臓がんを予防? 20万人の解析から判明
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれているように、その機能がある程度低下しても、痛みなどの症状が出ないことが多く、検査をしてみたら重症の状態だった、ということも多いのが特徴です。 その進行した状態は…
-
「朝方」と「夜型」はどちらが長生き? フィンランドの疫学研究
朝型人間と夜型人間という言い方をされることがあります。これはクロノタイプと言って、科学的な生活パターンの分類のひとつです。人間を含めた動物には、一日のうちでどの時間が一番活動的かという、特定のパター…