描き下ろし時代小説編

公開日: 更新日:

「長屋狂言」田牧大和著

 芝居小屋森田座の大部屋女形の濱次は、久しく役をもらえず、暇を持て余していた。そんなある日、長屋の住人の五月らから相談事が持ち込まれる。同じ長屋に住む浪人の仁野が、亡き妻の妹で出戻りの絹に片思いされ困っているというのだ。仁野は息子の良太郎が幼いときに絹に世話になっているので、邪険にもできぬらしい。実家を飛び出した絹は、仁野との同居を断られ、真向かいの長屋に引っ越してきたという。五月らは、森田座の座付き戯作者・松馬に頼んで、絹が自ら身を引くよう筋書きを書いてもらえないかというのだ。話を聞いた師匠の仙雀が安請け合いしたため、濱次は長屋で一芝居打つことに。

「濱次お役者双六」シリーズ最新刊。(講談社 750円+税)


【連載】文庫ワールド

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状