怪奇・魔界編

公開日: 更新日:

「怪奇恋愛作戦」丹沢まなぶ著

 人間は、人知の及ばぬ怪奇や超常現象に恐れを抱くとともに、強く引かれる。ゆえにそれはいつの時代も物語の一ジャンルを確立してきた。今回は怪奇・魔界をテーマにした4冊を紹介する。

 カフェのオーナーを夢見る夏美、売れない女優の冬、そして定時制の音楽教師秋子の3人は20年来の友だち。不動産屋にだまされた上にフィアンセに逃げられた夏美を筆頭に、それぞれ、仕事も恋もうまくいかず、くすぶった日々を送っている。

 一方、夏美の幼馴染みの刑事・三階堂は、死刑執行後に消えた豪田死刑囚の遺体の行方を追う。管内では犯人が豪田にそっくりな宝石強盗事件も発生。強盗は、巡査らの銃弾を受けながら逃走していた。そんな中、夏美が何者かに拉致される。犯人は豪田にそっくりだった。(「21世紀のフランケンシュタイン」)

 ケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本の同名ドラマのノベライズ。

(小学館 570円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動