中村七之助 泥酔してタクシー無賃乗車騒動
<2005年1月>
1月30日夜の緊急記者会見で「本当に申し訳ありません」と言って中村勘三郎(当時49)は記者たちの前で両手を合わせ深々と頭を下げた。その前日、都内ホテルで「18代目中村勘三郎襲名を祝う会」が開かれたばかり。勘三郎は「甘やかして育てたつもりはないんですが、あんなバカとは思わなかった」と続けた。
昨年12月5日、57歳の若さで亡くなった勘三郎の人生で最大の痛恨事といってもいいだろう。襲名パーティーから数時間が経過した30日午前6時40分、次男の中村七之助(同21)が逮捕されてしまったのだ。タクシーが自宅のある東京・小日向に到着すると、七之助は料金約8000円を払わずに逃走。運転手の通報で駆けつけた交番巡査の頭を殴打。公務執行妨害で現行犯逮捕されたというのである。
当初は次のように報じられていた。パーティーがお開きになった後、父と別れて、仲のいい友人たちと六本木に繰り出した。2次会のメンバーには堀越高校の同級生で親友の「嵐」の松本潤もいた。午前3時半まで飲み、仲間からタクシーに乗せられ帰路につき、迷っていろいろなところをグルグル回った末に、やっと小日向に着いたという。