すでに15年…俳優・天宮良が役作りからハマったトライアスロン
峰岸さんがトライアスロンを始めたのは、ボクより2年ぐらいあと。たぶん、55か56歳でした。峰岸さんが初めて宮古島大会に出場した日、ボクは仕事があって途中から応援に駆け付けたんですが、バイクの最中に落車して自転車が壊れてしまったんです。ギアが変わらない状態で残り60キロ。バイクで足がボロボロになって、フルマラソンなんて絶対に無理と思ったのに、制限時間の3分ぐらい前にゴールインしたんですよ。そのとき、この人、根性の男だな~って感じたのが、すっごく印象に残ってます」
ところで、天宮さんにとってトライアスロンの魅力とは?
「ここ数年は出場してませんが、苦しかったときの方が圧倒的に多いですよ。体は正直で、準備時間が足りなくて思うようにトレーニングができなかったときは、やっぱり苦しいレースになっちゃうんです。ただ、完走できたときって、自分が設定している限界を超えた瞬間じゃないかと思うんですね。あきらめなければ自分の限界以上のことができる……。仕事に置き換えると、例えば、こんなに長いセリフをこの短期間に覚えられないぞ~と思っても、自分の心が折れさえしなければ必ず達成できる。そんなことをトライアスロンから学びました」