すでに15年…俳優・天宮良が役作りからハマったトライアスロン
その翌年、98年4月19日。第14回大会に出場した天宮さんは見事、合計約200キロを完走した。
「スイムの3キロは意外と平気でしたね。ウエットスーツを着てますし、大勢で泳ぐと“水の流れ”みたいなのができるんですよ。バイクも練習で都内から軽井沢まで(片道約150キロ)走ってたので、何とか。やっぱりつらかったのはランの後半。フルマラソンなんて走ったことなかったですから、最後の7~8キロが苦しくって……。終わったら体はボロボロ。肉体的な疲労は3週間ぐらい引きずりましたねぇ。特に階段の下り。膝が結構痛んでますから。あと、ビールの味も翌日にならないと分からなかったです、ハハハ」
初出場で完走。それだけでも凄いのに、合計タイムも11時間台後半。制限時間を楽々クリアした。
<根性の男・峰岸徹>
トライアスロンを通して宮古島が大好きになった天宮さんは、仕事のスケジュールを調整しながら7、8回、宮古島大会に出場した。こんな思い出もある。
「出場したうちの5、6回は峰岸徹さん(故人)と一緒でしたねぇ。20歳年上の峰岸さんと知り合ったのも大林監督の映画で、確か『北京的西瓜(ぺきんのすいか)』(89年公開)。ただ、深くお付き合いするようになったのは『風の歌――』でご一緒してからです。