「世界王者になれ」 輪島功一を支えた「白岩工業」会長の一言
輪島功一スポーツジム会長で、東京・国分寺市内で「だんごの輪島」を経営、タレントとしても活躍中の輪島功一さん(71)は元WBA・WBC世界スーパーウエルター(旧ジュニアミドル)級チャンピオン。2度王座から陥落したが、32歳9カ月で3度目のチャンピオンを獲得した。現役時代、「炎の男」と呼ばれた輪島さんを経済面から支えたのが中堅ゼネコン「白岩工業」の白岩正通会長だ。
「明日から働かなくていい。正社員として給料は出すから世界チャンピオンになれ」
忘れもしません。1969年2月に全日本ウエルター級新人王を奪取した時にオヤジがこう言ってくれたんです。オヤジとは当時、私が作業員として働いていたゼネコン「白岩工業」の白岩正通社長(現会長)です。78年に引退するまで後援会の会長をやっていただいたばかりか、引退後も陰に日向にお世話になった。
私が生まれたのは樺太で、育ったのは北海道士別市。高校を中退し、親戚を頼って上京したのは17歳。それから職を転々として23歳の時に知人の紹介で白岩工業のお世話になったんです。