「世界王者になれ」 輪島功一を支えた「白岩工業」会長の一言
待遇面だけでなく、普段は行けない高級店へ食事に誘ってくれたり、試合のチケットをまとめて購入してくれたり。当たり前ですが、「必ず恩返しを」と思いました。それで迎えたのが71年10月31日、カルメロ・ボッシが持つ世界王座への初挑戦です。
結果は15ラウンドを戦って判定勝ち。念願のチャンピオンベルトを巻くことができ、師匠の三迫会長、白岩社長も大層喜んでくれた。それから引退するまでトータルで王座を6回防衛して返り咲きは2回。現役生活は足かけ10年でした。
その間、テクニックやマッチメークでお世話になったのは三迫ジムの三迫仁志会長、経済的なサポートは何といっても白岩社長が一番でした。もちろん後援会、ファンの皆さんの支えがあってこそ、頑張れたのは言うまでもありません。
人生に遅い早いはないんです。成功するか否かは本人が人一倍努力してチャンスをいかにモノにするかだけです。