満身創痍の根津甚八 「GONIN」続編で見せた“最後”の迫力演技
「根津さんの撮影は計4日。都内ロケで行われた病院内でのシーンと、スタジオ撮影でした。久しぶりの現場にかける、やってやろうという固い決意が伝わってきましたね。監督の『ヨーイ』の掛け声がかかった途端、その顔がみるみる19年前の氷頭のものになっていったからスタッフ全員が驚いた。それでペースをつかんだのか、シーンを重ねるごとに現役の顔を取り戻し、ほとんどが一発OK。根津さんのクランクアップの日、拳銃をぶっ放すシーンの撮影では、あまりの迫力に誰もが息をのみ、泣きながら根津さんのラストショットを見つめる助監督らスタッフが何人もいました」
立つことはできず。床を這いずり回ったりの熱演。「根津さんが車で現場を後にする際、スタッフ一同でお送りしました」と関係者は続ける。「(現役への)未練を捨てて、終止符を打てたと思う」とは、撮影後の根津の弁。これで最後と決めた男の花道、ビシッとして格好良かったようだ。