10日から連載コラム開始 井筒和幸監督“第0回”インタビュー
しかも、映画宣伝のためと思って出ても何の役にも立たない。「番組見たから映画見に来ました」なんて客はいません。映画情報なんて、鼻から入って口に抜けていくだけ。しかも「映画の見どころは?」とか聞いてくるやつ! アレ、失礼な言い方や。全部見ろよ! と。出た俳優とか女優も、「とても面白いのでぜひご覧ください」とか「一生懸命やりました」としか言わない。アホか。映画なんて片手間だろうが、一生懸命やろうが、面白けりゃ何でもええの。自分のポリシーひとつ、うまく表現できないような俳優だらけ。
頭にくることばっかり。来週も容赦なくいくんで、覚悟せえや!
▽いづつ・かずゆき 1952年、奈良県出身。高校時代から映画製作を始める。監督を務めた「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)は「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)ではご意見番としても活躍中。