映画「ビリギャル」ヒットに水差す 原作本に“パクリ疑惑”浮上
公開から2カ月で動員200万人を突破。ロングラン上映を続ける映画「ビリギャル」の大ヒットに水を差すような事態が起こっている。発行部数100万部を突破した映画の原作本に“パクリ疑惑”が浮上しているのだ。
原作本は「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(KADOKAWA)。著者である坪田信貴氏はシンデレラストーリーの立役者として「情熱大陸」でも密着されていたが、名古屋で学習塾を運営。同書は、実話をもとに信頼できる仲間や人との出会いで人間は変われる様子を描いた青春サクセスストーリーで、主人公の金髪女子高生がタイトルよろしく、1年半の間に偏差値をグンと上げ、慶大現役合格に導いた教育メソッドも紹介しているのだが……。
「ここまで似ていると、ただの偶然ではないような気がするんです」
と、困惑した様子で話すのが、長野県内で塾を運営する横幕弘亘氏。新宮竹虎著の受験指南書「学年ビリから東大・医学部・早慶に合格する法」(エール出版)の監修者である。同指南書は坪田氏の本が出版された13年12月より前の、11年5月に発刊しており、互いの本の類似する点に疑問を抱いているという。