七光りで終わらない ミッツ・マングローブの守備範囲の広さ
子供の頃から自分の“ゲイ性”に気付いており、聖地・新宿2丁目デビューは大学時代。「男が好きな自分を表明してもいい」街の存在に衝撃を受けたと言う。ロンドン在住中に女装に目覚め、帰国後はマツコらとともにショーパブでステージに立ったり、新丸ビルにあるバー「来夢来人」でママも務めていた。
「オネエブームの真っただ中で、そんなミッツをマスコミが放っておくわけがありません。それまでは、どちらかというと知性よりも芸事で優れていたオネエが多かった中で、知性が売りのミッツとマツコの存在は自然と際立ちます。引っ張りだこになっていったのも当然」(テレビ関係者)
それだけ人気が出ても、従兄弟でタレントの徳光正行の結婚式では親族席に座らせてもらえず、マツコとともに友人席に座ったという自分のマイノリティー性を笑いにする余裕もある。また、マスコミでの活躍以外にも、女装関係のイベントを企画・開催したり、舞台の監修を行ったり活動範囲は広い。未知の可能性も秘めた潜在力ではトップクラスのオネエといえる。