昭和が満載 お得感があったNHK歌番組「思い出のメロディー」
ジローズの「戦争を知らない子供たち」、そして、沖縄から生中継で、夏川りみが「さとうきび畑」とここまでが前半戦。ニュースを挟んで後半は先ほどの高田みづえから始まり、田原俊彦、松坂慶子、森昌子、渥美二郎、石川ひとみ……。
春日八郎や三橋美智也、美空ひばり、石原裕次郎、藤圭子、テレサ・テンら故人は映像で参加。豊富なアーカイブが生きている。
もっとも、松坂慶子が「愛の水中花」を歌う際、当時のドラマの映像からバニーガールで網タイツの松坂慶子を映し、ビフォーアフターのような失礼な演出もあったが、当時の松坂がどれほど美しかったか、今となっては貴重な資料だ。ちゃっかり、現在出演中の「花燃ゆ」の宣伝も挟んでいたが、果たして効果があったかどうか。
荻野目洋子の「六本木純情派」が「戦後70年」を代表する曲とは逆立ちしても思えないが、これは事務所がらみ、大人の事情、行政枠ということか。三波春夫の「世界の国からこんにちは」を歌う細川たかし、高田みづえなどもそうだろう。
「戦後70年」といいながらも、平成の歌は皆無。NHKとしては平成など必要なしということかも。視聴率も14.4%とまずまず。