昭和が満載 お得感があったNHK歌番組「思い出のメロディー」
【連載コラム 桧山珠美の「あれもこれも言わせて」】
8日、毎夏の恒例歌番組「思い出のメロディー」(NHK)が放送された。47回目を迎えた今年は戦後70年ということで、「戦後70年 喜びも悲しみも歌とともに」をテーマに2時間半の生放送だった。
総合司会は北島三郎、司会は松坂慶子と阿部渉アナだ。民放各局も夏の歌番組を放送しているが、天下のサブちゃんを総合司会にブッキングするとはさすがNHK。昨年末の「紅白」はサブちゃん不在で締まらなかった。サブちゃんはNHKホールがよく似合う。
出演者全員が「東京ブギウギ」を歌う華やかなオープニング。続いて全員で「リンゴの唄」を熱唱。さらに「みかんの花咲く丘」「岸壁の母」「東京の花売娘」と続く。「岸壁の母」では、引退したはずの二葉百合子が視聴者からのリクエストに応えて登場。御年84歳とは思えぬ圧巻の歌声を披露した。
復活といえば、31年ぶりに高田みづえが登場、「硝子坂」「わたしはピアノ」を変わらぬ歌唱力で魅せ、ほかにも梶芽衣子の「怨み節」や、ヘドバとダビデ(歌ったのは山内恵介)「ナオミの夢」など民放では見られない本当に懐かしい歌の数々で、お得感のある歌番組だった。