裕次郎記念館の閉館で再燃 「石原プロ危機説」は本当か?
それまでビルの2フロアを使っていたのに、1フロアに縮小したのもその頃のこと。そのためかどうか、かつては「福沢諭吉(1万円札)が乱れ飛ぶ」などと言われた恒例の新年会も、ここ3年連続で開催されていない。
「かつては“映画はスクリーンで見るもの”が持論だった裕次郎の言葉に従い、過去の作品はDVD化してこなかったのに、ここ数年、盛んにDVDが出ていることも臆測を呼んでいます。そのタイトルは『黒部の太陽』『栄光への5000キロ』『ある兵士の賭け』など裕次郎の代表作ばかり。背に腹は代えられないということなのでしょう」(前出のベテラン記者)
こうした疑問を石原プロの担当者にぶつけたところ「またその話ですか」とやや呆れ顔でこう続けた。
「裕次郎記念館はあくまで別会社の話です。それがどうして石原プロの話になるんですか。危機説なんてありえない話。われわれはちゃんと頑張ってます」
石原プロは70年代にも倒産の危機に瀕したことがある。その後「太陽にほえろ!」「大都会」「西部警察」などのテレビドラマに進出して経営を安定させた経緯がある。“救いの神”は現れるのか。