「月9」終焉で大手企業ソッポ フジからドラマが消える日
“ドラマのフジ”を自負していた時代も今は昔ということだろう。「月9」といえば数々の名ドラマを生み出してきたフジテレビの看板枠。それが消滅の危機に瀕しているという情報がテレビ界で流れている。発売中の週刊女性が報じているもので、「月9」こと月曜21時台のドラマが年内にも消滅する方向だというから驚きだ。
フジテレビは表向きには認めていないが、状況証拠は揃っている。日刊ゲンダイでも報じたが、有力スポンサーであるTOYOTAが2ケタに満たない低視聴率の連発に愛想を尽かし契約を解消するからだ。
かつては江口洋介主演の「ひとつ屋根の下」(93年)でフジ連ドラ史上最高視聴率の37.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークした枠だ。この記録はいまだに破られていない。ほかにも「101回目のプロポーズ」(91年)、「ロングバケーション」(96年)、「HERO」(01年)などヒット作を量産した。
「月9」という呼称は人気ドラマの代名詞となった。が、それも15年以上前の話である。9月まで放送していた桐谷美玲、山崎賢人主演の「好きな人がいること」は8.9%。その前クールの「ラヴソング」は福山雅治が主演でも8.5%と平均視聴率は1ケタ台が定着。これでは看板倒れといわれても仕方がないだろう。