拳銃で自ら命を絶とうとした瞬間、愛犬に顔をなめられて…我に返った米消防士の「告白」に広がる共感の輪
米ミシガン州の地方テレビ局が放送したある消防士の「告白」が、人びとの共感を呼んでいる。
同州デトロイトに住むマット・ドゥナイさんは7年以上の現場経験がある消防士。しかし昨年夏には、仕事のストレスや経済的問題、私生活の悩みが積み重なり、崖っぷちに追い込まれた精神状態だった。
そして8月のある夜、全てを終わらせる決意をして地下室に行った。泣きながら拳銃に弾を込め、引き金を引こうとしたその瞬間……なんと愛犬の「ミア」がマットさんに飛びついてきて、慰めるように顔をなめ始めたのだ。
ミアはメスのゴールデンドゥードルで、飼い主のいつもと違う様子をいぶかしみ、撃鉄を起こす音を聞いて全てを察したようだった。
その瞬間をマットさんはこう語った。
「あの瞬間、あの子が家にいてくれて本当に感謝しています。撃鉄の音を聞きつけたんですよね。無条件の愛で顔をなめられて、私は我に返りました」
翌日、マットさん立ち直るべく、すぐに行動を起こした。まずは兄の家に行き、拳銃を預けた。そして消防士や救急隊員のメンタルヘルスを支援する「IFFセンター・フォー・エクセレンス」に行ったのだ。マットさんはそこで専門的な治療を受け、その結果、再び前向きに生きていけるようになった。