来季の野手・大谷翔平に「メジャー史上2人目の偉業」の期待…制約多い二刀流こなしながらでも可能性十分
右肘靱帯と左肩手術から投打の二刀流復帰を目指すドジャース・大谷翔平(30)。
昨季、メジャー史上初の「50-50」(54本塁打、59盗塁)を達成したが、2シーズンぶりにマウンドに上がる今季は、心身の負担が増えるため、盗塁数が激減すると予想する米野球アナリストが少なくない。
米野球データサイト「ファングラフス」の成績予想システム「スティーマー」は、今季打者として150試合に出場し、打率.280、43本塁打、104打点、34盗塁と算出。いずれも昨季を下回った。
デーブ・ロバーツ監督ですら、昨年12月のウインターミーティング以来、「投手に復帰するので、(盗塁は)確実に減るだろう」と断言。スポーツ報知での栗山英樹・日本ハムCBOとの対談では投手の負担を考慮して「私が走らせませんから。足を守らなければいけません。ノーグリーンライト(自由に盗塁できない)です」と話している。
しかし、その一方でアンドリュー・フリードマン編成本部長はカブスとの日本開幕シリーズ(東京ドーム=3月18、19日)での大谷の投手復帰を否定。「ポストシーズンで投げられるよう、復帰時期は逆算して決める」と登板数やイニング数についても慎重な姿勢を示している。指揮官も復帰時期は「5月になる」と見通しを明かしており、本人や他の投手の状態次第では、ポストシーズンを見据えて投手をシャットダウンし、打者に専念する可能性はある。