フジ・メディアHD株が異様高騰の背景…6月株主総会はホリエモンとのバトル再燃期待し大荒れ確実
2月28日未明に10時間超に及んだフジテレビの会見が終わってから6時間半後、親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)の株価は寄り付き直後からグングン上昇した。大引けにかけて一段と跳ね上がり、終値は前日比60円高の2035円と実に昨年4月以来、約9カ月ぶりに2000円台を回復した。
とはいえ、フジテレビが苦境を脱したとは言い難い。同月17日の閉鎖的な会見から異例のやり直し会見までの10日間で失った信頼回復には程遠い。ところが、フジHDの株価だけは「失われた10日間」も高騰続き。17日の大炎上以来、きのうまで20%超も急上昇した。異様な値動きである。
「PBR(株価純資産倍率)は0.5倍前後で及第点の1倍を割り込み、かなりの割安水準です。経団連会館やJAビルなど、傘下のサンケイビルが保有する都内一等地に立つ不動産の含み益を加味すれば、実質的なPBRはさらに低い水準となる。フジHDは“バーゲンセール”状態とは言えます」(市場関係者)
■個人投資家が殺到すれば再び10時間超えも