自民裏金事件で旧安倍派“金庫番”参考人招致議決…それでも「決着済」と言い張る井上信治議員のトンチンカン
自民党派閥の政治金資金パーティーの裏金事件を巡り、立憲民主党などの野党側が旧安倍派の元会計責任者で元事務局長の松本淳一郎氏(77)の参考人招致を求め、自民党が強く反対していた問題。衆院予算委員会は30日午前、旧安倍派の元会計責任者の参考人招致について、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党などの賛成多数で議決した。
衆院予算委の安住淳委員長(63=立憲)は29日、記者団に対し、「残念ながら与野党で合意に至らなかった。参考人要求を予算委に諮る」として、30日に参考人招致について多数決で議決する考えを明らかにしていた。
裏金事件は昨年、東京地裁が有罪判決を下し、旧安倍派会計責任者が派閥幹部に従属せざるを得ない立場だったと認定している。これを踏まえ、野党は松本氏の参考人招致を求め、今国会では2025年度予算案の審議に入る前提条件としてきた。
議決では自民は反対、公明党は採決前に退席した。自民の森山裕幹事長(79)らが議決時の「退席」を検討していたが、これには旧安倍派議員らが「年内決着したはず」「政治資金規正法改正などで裏金事件は区切りが付いている」などと反論していた。