“正義の味方”の苦労も 沖田さとしさん語るダイナマン秘話
1975年にスタートし、今も41作目を放送中の特撮ドラマ「スーパー戦隊シリーズ」。中でも一番派手な爆破シーンで話題となったのが第7作の「科学戦隊ダイナマン」(83~84年)だ。主役のダイナレッドを演じた沖田さとしさん(58)、子供たちに大人気だった。さて、今どうしているのか?
■「表現力」を学ぶ講座やワークショップを企画
沖田さんと会ったのは大阪・難波のホテルのカフェ。ビシッとしたスーツ姿で颯爽と現れた。
「今は『表現の学校』という、対人コミュニケーション力アップを目指すグループの代表をしていましてね。自治体の文化施設やカルチャーセンター、企業、学校などで、言葉に依存せず豊かな表情や身のこなしを身につけ、第一印象の良さで円滑な人間関係を構築する『ノンバーバル・コミュニケーション』の各種講座やワークショップを企画、運営しています」
ノンバーバル・コミュニケーション? あまり聞き慣れないが……。
「最近は携帯電話やパソコンのメールでコトを済ませる傾向にあるでしょ。確かに便利ですが、良好な人間関係を形成しているのかといえば疑問です。むしろ、要件を簡潔に伝えようとするあまり、形式的になり、心と心を伝え合っていない。人間的な魅力を喪失させていると思うのです。それらを解決するためには、まず表現力豊かな魅力ある人間づくりが必要じゃないでしょうか。そのサポートをしているのです」