“正義の味方”の苦労も 沖田さとしさん語るダイナマン秘話

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 生活も変わった。

「役が“正義の味方”ですから、四六時中、人の目、とくにお子さんの視線を気にしなきゃならない。いくらオフの日でも無精ひげにジャージーでパチンコ屋に行くなんてご法度でした」

 当時の住まいはJR中央線・武蔵小金井駅から徒歩10分ほどの家賃月2万8000円のオンボロアパート。ミニキッチン付き6畳一間で、風呂なし、トイレ共同だった。

「遊びに来た名高さんがあまりの惨状に呆れ、『子供が知ったら夢を潰す』って」

 その後は「部長刑事」(テレビ朝日系)、「水戸黄門」(TBS系)など多数出演。その一方で、演出家としても高く評価され、イベントやCMのプロデュースも手掛けた。

「80年代後半に、よくテレビや雑誌に出てた沖縄やニューカレドニアのツアーCMのいくつかは私が担当しました。当時はバブル景気に沸いてたので、予算が億単位ってのはザラ。その時が一番収入があったかもしれません。アハハハ」

 大阪での仕事が増えたため、拠点を大阪へ移したのは92年。それ以降は、プロデュースや演出の仕事をメーンにしてきた。

「大阪府や大阪市の外郭団体のアドバイザーを退職し、今はフリーの立場ですが、『表現の学校』の活動を母体に、故郷に誇りを持てる町おこし、青少年健全育成の力になれたらうれしいなと思っています」

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