45歳でパーキンソン病に 伝説ロック歌手が語る壮絶闘病
1000人に1人とされる難病を発症した当初は「なぜ、俺が」と運命を恨み、トイレにも行けず、寝返りを打つことすらできなかったときは絶望し、うつにも苦しんだ。
「それでも最後の最後に諦めないでいられたのは、俺の病気を受け入れてくれる理解者がいてくれたから。頑張りたくても頑張れないのを分かってくれた。『動けるようになったらまた一緒にやろう』と言ってくれたバンドの仲間たちにどれだけ救われたことか……」
■病気は「調子に乗りすぎだ」と神様が与えた試練
手術で症状は改善したものの、体調は全盛期の50%ほどしか戻っていない。腹から歌えず、足がつったり、数年前から緑内障も患っている。
「そういう障害に、いちいち文句を言ってもはじまらない。やりたいように生きてきたし、今もやりたいようにやっているんだから全部受け入れてやろうと思ってます。とにかく、病気中心の生活から、音楽中心の生活にようやく戻れたのですから、文句はありません。ステージで目が合うと、仲間たちがうなずき、ほほ笑んでくれるのだから、それだけで最高ですよ」