業界に風穴か ASKA設立“ガラス張り”音楽配信会社の波紋
歌手のASKA(59)が25日に音楽配信会社を立ち上げることを、23日、自身のブログで公表した。
社名は「Weare(ウィアー)」。「この会社の運営は、僕ではありません。ここで楽曲配信する、すべてのアーティストによって運営されます」と記してあり、要は音楽配信のためのプラットフォームで、高音質のハイレゾをメインに楽曲配信していくという。
25日の立ち上げには自身のニューアルバム「Black&White」を配信。順次他のアーティストの楽曲も配信される予定だ。ダウンロードは、1曲400円。
「この会社は、配信事業によって利益を上げ、成長を遂げて行く会社ではありません」と記し、楽曲ごとの還元率は世界初の70%。あとの25%が会社運営費、5%が決済会社というアーティストのための配分になっている。「それ以上の利益となった場合には、数字を公開させていただき、すべてを寄付させていただきます」というからガラス張りだ。
レコード産業は音楽著作権協会(JASRAC)が牛耳っていて、アーティストには売価の2、3%しか入らないのが普通というから、アーティストの収入としては革新的。要求があればダウンロード数も開示するというクリーンさである。知名度のないアーティストでも、ASKAブランドのサイトで紹介すれば実力を評価されるチャンスもありうる。芸能評論家の肥留間正明氏がこう言う。