「酒場とコロナ あのとき酒場に何が起きたのか」大竹聡著、衛藤キヨコ写真
「酒場とコロナ あのとき酒場に何が起きたのか」大竹聡著、衛藤キヨコ写真
新型コロナウイルスの蔓延で日常は一変した。特に酒を出せなくなった酒場は苦しい状況を強いられた。コロナ禍、酒場では一体何が起きていたのか。
「お客さんに会えないのが悲しいです。でも、お休みの間にできることもある。掃除を徹底し、壁を塗り替え、壁に貼るメニューを全部書き直した」(もつやき ばん 祐天寺)
「休みの間も店には毎日来ています。玄関を掃き、水もまいています。だから、準備はいつもできている」(ぬる燗 浅草)
「酒を出すな、なんて。とんでもねえこと考えやがるな、官僚はって思って(笑)」(婆娑羅 三鷹)
酒場取材歴30年、「酒とつまみ」創刊編集長が2021年、23年に時期を変え28軒の店主らに話を聞いてまとめたルポルタージュ。 (本の雑誌社 2200円)