TOKIOガチンコで大暴れ “玄海のタイソン”藤野大作さんは今
そんなある日、「ガチンコ!」の鬼コーチ、竹原慎二さん(元WBA世界ミドル級王者)から携帯に電話があった。
「大丈夫じゃ。絶対治るけの」
番組収録以来の広島弁。大いに励まされ、リハビリに取り組んだ。
「そん甲斐あって、1年ちょいで日常生活に不自由せんくらい機能回復したんよ。退院の時、担当医も『奇跡』って」
その後、都内で仏具配送とルートセールスのアルバイト生活をしたが、28歳の時に福岡県宗像市の実家にUターン。北九州市の九州医療スポーツ専門学校・柔道整復学科(3年制)に入学し、昼は整骨院でアルバイトをしながら、夜に通学して資格を取得。宗像市内の整骨院に勤務した後に独立・開業した。
「同業者は多かねえ。半径2キロ内でも20軒以上あるもんね。でも、ここはスーパーのテナントやけん、集客力はあるし、チラシ配りせんでよかったもんね(笑い)」
■カメラの回っていないところで「マジで揉めた」ことも
さて、藤野さんは地元高校卒業後、陸上自衛隊に入隊。だが中学時代からの憧れだったプロボクサーになるため、1年で除隊して上京した。