TOKIOガチンコで大暴れ “玄海のタイソン”藤野大作さんは今
奥さんのむつみさんが受け付けやサポート業務を担当し、二人三脚。なぜ整骨院を経営しているの?
「いったんはプロボクサーになったんよ。『ガチンコ!』卒業後、01年にプロテストに合格して、翌年2月5日にデビューしたっちゃけど」
04年8月25日、後楽園ホールで行われた試合で思わぬ事故に見舞われた。
「第1ラウンド、カウンターの強烈な左ストレートをアゴに食らってKO負け。ダメージは大きく、そんまま救急車で病院に担ぎ込まれて、頚椎損傷で四肢麻痺に……」
藤野さんはその1週間前、練習中に頚椎ヘルニアになっていた。
「いま思うたら、試合はキャンセルすべきやった。ばってん、あん頃は“リングの上で死ねたら本望”と思うとったけん、強行したとよ」
それが裏目に出た。
「気がついたらベッドの上。意識はあるけど、手も足も動かせん。生きる意味がのうなったと思うたら、悲しくてワンワン泣いた。何回、死のうと思ったやろうか」