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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

恵まれた「人運」を引き寄せてきた木梨憲武の自由な行動力

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「べーさん。巷の噺を聞きに外に出てみました」(木梨憲武テレビ東京「チマタの噺」4月17日放送)

「チマタの噺」は、笑福亭鶴瓶とゲストがスタジオでトークをする合間に、スタッフがロケをしてきた巷の人々の話がVTRで流れる番組だ。この日のゲスト、とんねるずの木梨憲武(56)は、そのVTRを見ながら、この取材も鶴瓶が行って欲しいと言う。

 今や木梨は大御所、行かなくていいにもかかわらず、面白い流れだと思ったら、周りを巻き込み、どんどん行動に移してしまうのだ。

 主演映画「いぬやしき」のプロモーション行脚で、木梨は各メディアに顔を出していたが、その中にTBSラジオの番組「ジェーン・スー 生活は踊る」(4月18日放送)があった。ここで22歳の男性リスナーから「自分にはどんな才能があるのか分からない。そもそも才能って何なのか? 自分がどんな仕事に就いたらいいのか分からない」という悩み相談が寄せられた。

 この相談に対し、木梨は「どんどん自分で動いちゃうしかない」と答えた。相談者が「映画関係の仕事にも興味がある」と書いていたことから、「いぬやしき」の舞台挨拶にフジテレビの映画部や東宝のスタッフが集まるから、そこに来たら会わせてあげると道筋をつくってあげたのだ。

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