最前線を走る明石家さんまが30代に一度だけ“低迷”したワケ
「『まどろむ』って言葉を覚えたの、32歳ぐらい」(明石家さんま/フジテレビ「さんま&女芸人お泊まり会」5月26日放送)
デビュー以来、常に笑いの最前線を走り、60歳を越えた今でも精力的に笑いを取りまくっている明石家さんま(62)。「ボーッとしたことはないんですか?」と尋ねられ、返した答えが今週の言葉だ。
「笑っていいとも!」(フジテレビ)のレギュラーだった頃、金曜名物の雑談コーナーでタモリに「この男はまどろむことも知らないし」と言われた。その時、さんまは心の中で、「何や? 『まどろむ』って何や?」と思いを巡らせたというのだ。
確かに、さんまには「まどろむ」ことは似合わない。そんな芸能生活だ。突っ走り続けている。だが、一度だけ、「まどろむ」ように仕事量が落ちたことがある。それは80年代末から90年代初めにかけて。ちょうど「オレたちひょうきん族」(フジテレビ)が終わった前後だ。
90年には85年から5年連続、男性部門1位に君臨したNHKの「好きなタレント調査」で、トップから陥落。ほぼ唯一のさんまの“低迷期”ともいえる。しかし、この低迷は、さんま自身が自らの意思で仕事をセーブしていた側面もあった。