視聴率は歴代最低…AKB48総選挙が描く“下降曲線”の危機感
今年は「世界選抜総選挙」と銘打たれ、バンコクのBNKや台北のTPEといった姉妹グループからも立候補者が初参戦した。しかし、さして話題にもならず。メンバーや関係者が狙ったほどの結果につながらなかった理由はどこにあるのか。
松井は勝利の翌日のインタビューで「来年は私たちが海外に行かなきゃ。本当のライバルは世界の48グループ」とし、「(不参加だったインドネシアの)JKTが強いのは分かってる」と来年へ向けた話題を振りまいていたが、民放プロデューサーはこういう見方をする。
■かつてのモー娘。と軌を一に…
「今のAKBは、モーニング娘。の人気の落ち方と似ています。モー娘。も主要メンバーが次々と抜け、新機軸を打ち出したり、新たな顔ぶれで新曲を出したりしました。しかしながら、そういう目先を変えるような企画をやればやるほど、世間から乖離し、引き潮のように人気が低迷していった。今のAKBも、ベスト10に入った顔ぶれや選抜メンバーがどれだけ世間に浸透しているのか疑問です。まあ、それでもモー娘。は今も頑張っているし、固定ファンはちゃんといる。AKBも同じ長期低迷期に陥らないために、起死回生の企画をぶち上げるとすれば、AKB対モー娘。とか、韓国アイドルグループをも入れた人気投票にするくらいの奇抜さと斬新さが必要でしょう」
秋元康プロデューサーがこの状況に黙って手をこまねいているとは思えないが、強烈なキックやカンフル剤が必要なのは確かだ。