范冰冰が4カ月ぶりに釈放…脱税疑惑の“本丸”はマネロンか
「自分の行いを深く後悔しています」――。中国版ツイッター・微博でこうつぶやいたのは中国イチの有名女優、范冰冰(ファン・ビンビン=37)。
6月から消息が途絶えていたが、脱税容疑で中国の税務当局の取り調べを受けていたことが明らかに。ファンと関連企業に対し、計約8億8000万元(約140億円)の追徴課税や罰金の支払いを命じたと中国国営新華社通信が報じたのだ。ファンは期限内に納付すれば、刑事責任を問わないというが、140億円とは恐れ入るしかない。
報道によれば、ファンは映画の出演料を過少申告する手口で約1億4000万元(約22億4000万円)を脱税。中国の映画産業の規模はスクリーン数で北米を抜いて世界1位になるなど隆盛を極めており、主演クラスのギャラも青天井。出演料のごまかしは業界では恒常化しており、脱税も横行していたという。
「140億円というと巨額ですが、米誌フォーブスの世界高収入女優ランキングでは約23億5000万円で4位(2015年)の彼女なら払えない金額ではありません。近年、政府は腐敗の一掃を掲げており見せしめとして彼女はうってつけの人材だったのでしょう。しかしながら、今回は脱税でしたが、当局の“本丸”は海外送金などのマネーロンダリングのはず。ファンが司法取引に応じて内幕を語れば芋づる式に逮捕者が続出。共産党幹部なども含まれるでしょうから大騒ぎになります」(中国人ジャーナリストの周来友氏)
頂点から真っ逆さま――。映画顔負けの転落劇はこれからが本番のようだ。