著者のコラム一覧
吉川圭三映像プロデューサー

1957年、東京都生まれ。82年日本テレビ入局。「世界まる見え!テレビ特捜部」「恋のから騒ぎ」「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」などを手掛ける。現在、ドワンゴのエグゼクティブプロデューサー、早稲田大学表現工学科講師を務める。著書に「たけし、さんま、所の『すごい』仕事現場」(小学館)、「全力でアナウンサーしています。」(文藝春秋)がある。

ジャニー氏の素顔と仕事術 トイレに4日間&汐留で迷子に…

公開日: 更新日:

 クリエーターとしてのこだわりも見せていただいた。私の部下が演出・プロデュースするある音楽バラエティースペシャル収録で、本番の1時間前にジャニーさんが「ステージをあと4センチ上げて欲しい」と言ったのだ。わずか4センチといえどもステージなどを上げていたら全セット組み直しで収録は翌々日になる。そこで部下の担当プロデューサーは収録直前にスタジオに鍵をかけ、なんとジャニーさんを閉め出した。「YOU 開けてよ!」と扉を叩く音が続いたそうだが、収録は強行された。わずかステージを4センチ上げただけでアーティストがより魅力的に、迫力のある映像になるのは確かで、その時のジャニーさんのエンターテインメント創作意欲は鬼気迫るものがあった。それもわかっていながら無理難題を投げたのか、収録を終えると閉め出されたことなど忘れたようにいつものジャニーさんになった。

 上司に“ジャニーさんの演出家としての力も見た方がいい”と言われ、堂本光一君の舞台「SHOCK」を見に行くと、途中休憩には個室に高級弁当まで用意され、ジャニーさんの微に入り細をうがつ歓待を受けた。ジュニア育成だけに注力していたと報道されているが、自身が手掛けた舞台への熱量も並々ならぬものを感じた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出