朝のワイドショーは様変わり「安く仕上げろ」が最優先に
テレビの朝のワイドショーが今週からがらりと変わった。TBS系「ビビット」は番組名が「グッとラック!」となり、司会進行は立川志らくとアナウンサーの国山ハセンが担当している。
フジテレビ系「とくダネ!」は、笠井信輔アナが退社で外れ、俳優の石黒賢、お笑いのカズレーザー、社会学者の古市憲寿、サッカー元日本代表の鈴木啓太がスペシャルキャスターに起用された。
これらリニューアルの狙いは、制作費の削減だ。「ビビット」は司会の国分太一と真矢ミキのギャラだけで1日200万円ともいわれたが、志らくと局アナの国山なら数十万円で済む。
「とくダネ!」の新キャスターも、古市や鈴木は文化人枠、スポーツ枠だからもともとギャラは安いし、カズレーザーも石黒も本業ではないから、“値引き”されている。一説には、司会の小倉智昭は膀胱がんの手術後は担当コーナーを減らし、契約料も下がり、その分で新キャスターのギャラを払っても、お釣りがくるという。
社員コメンテーターの出番も増えている。週刊文春の「好きなコメンテーター」にランクインされたテレビ朝日系「モーニングショー」の玉川徹、日本テレビ系「スッキリ」の下川美奈は報道局記者だが、番組では看板のひとりだ。突っ込みどころを承知しているから、司会者も話を振りやすいし、なによりもギャラが発生しないのは大きい。