「地球爆破作戦」2大スパコンが核ミサイルで人類支配する
1970年 ジョセフ・サージェント監督
原題は「Colossus:The ForbinProject」。「地球爆破作戦」という邦題は当時の映画人が戦争ごっこのような幼稚な神経で考案したのだろう。コンピューターが人類を支配するシリアスドラマなのに残念。このアホなタイトルのせいで冷遇されてきた本作のDVDとBDが13日に発売される。
東西冷戦の時代。米国でフォービン博士(E・ブレーデン)がスーパーコンピューター「コロッサス」を完成させた。人工知能にミサイル防衛システムを管理させ、ソ連に対抗しようというのだ。大統領らの期待を受けてコロッサスは起動。平和が訪れたと人々は喜ぶ。
ところがソ連も同様のスパコン「ガーディアン」を開発したことが判明。コロッサスはガーディアンと通信を始める。
フォービンが回路を切断すると「回路をつなげ」と要求。応じないと両スパコンが互いの敵国に核ミサイルを発射し、ソ連で6000人が死亡する。
米ソは協力して事態の収拾を図るがスパコンはその動きを察知。ソ連はガーディアンの命令で自国の開発者を殺害し、フォービンはコロッサスに監視されるのだった。