ただの西部劇にあらず ドンパチに隠された「赤狩り」批判

公開日: 更新日:

 本作を一言で表すと「孤立無援」だ。ケインは友人らに協力を要請するが居留守を使われたりで誰も味方になってくれない。教会では多くがケインの業績を称え、協力のそぶりを見せる者もいるが、実際に立ち上がることはない。彼らは無法者のミラーが戻ってきても新任の保安官が退治してくれると理想論を述べる。酒場の男はケインがミラーを逮捕する前のほうがよかったと敵意をあらわに。現代の日本でもヤクザが威張り散らした時代を懐かしがる人間がいる。

 見どころはケインとミラー一味の撃ち合い。ケインは孤軍奮闘し、人々は遠くで銃声を聞く。決着がついた時、民衆は手のひらを返して集まる。人間の本性がむき出し。これでは君が代を歌わず日の丸に頭を下げない人が村八分になるのも当然だろう。

(森田健司/日刊ゲンダイ

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

  4. 4

    柴咲コウの創業会社が6期連続赤字「倒産の危機」から大復活…2期連続で黒字化していた!

  5. 5

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  1. 6

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 7

    世耕弘成氏「参考人招致」まさかの全会一致で可決…参院のドンから転落した“嫌われ者”の末路

  3. 8

    「羽生結弦は僕のアイドル」…フィギュア鍵山優真の難敵・カザフの新星の意外な素顔

  4. 9

    「フジテレビ問題」第三者委員会の報告会見場に“質問できない席”があった!

  5. 10

    「Nスタ」卒業のホラン千秋にグラビア業界が熱視線…脱いだらスゴい?