題材はコロナ感染体験 宮藤官九郎「医療ドラマ」が急浮上
検査で陽性と判断されて入院した都内の病院では、病室のガラス窓越しに見える医師や看護士たちの慌ただしい動きが「まるで『ドクターX』を見ているようだった」と漏らした。筆者は思わず「(クドカンは)医療ドラマが嫌いだったんじゃないの?」と突っ込みを入れたくなったが、友人のドラマプロデューサーいわく「クドカンさんは『ドクターX』をほぼ欠かさず見ています」と語る。
さらに、検査結果が出たあとに「あぁ…これから俺はどうなるんだろう。仕事も一杯あるし」と落ち込んでいると、主治医は優しく「落ち込んではダメです。落ち込むことで免疫力が落ちますから。必ず治りますから」と明るく励ましてくれたそうだ。そして退院間際には「宮藤さん、病院に来てくれて本当にありがとうございました」と逆に御礼の言葉を送られたという。その対応ぶり、言葉のひとつひとつにクドカンが漠然と医療現場に抱いていたイメージが一変した瞬間でもあった。
■自らのつらい体験をドラマに落とし込む
こんなクドカンの肉声が関係者の口を通して漏れてくる度に囁かれているのが、この新型コロナウイルス感染の体験をクドカンがドラマに描くのではないかというウワサだ。