「シザーハンズ」男と木村花さんは集団ヒステリーの犠牲者
テレビで解説していたが、ネット上で誰かを攻撃して炎上させる人の割合は0・5%だという。彼らは収入に恵まれ、普段は理性的に振る舞う。いい人を演じるストレスから名前のない群衆になるそうだ。
わずか0・5%がネットの世界で竹槍を振り回し、犠牲者を生み出している。劇中の町も現実の日本も閉鎖的な村社会だ。呆れるほど同調圧力が強い。ネットの誹謗中傷も自粛警察も鎮静化した感があるが、一時的に身を隠したにすぎない。いまは地下に潜り、包丁を研ぎながら次の生贄を物色しているのだろう。彼らが身近な場所に潜んでいることを、我々は認識しておくべきだ。
(森田健司)