元俳優・海津亮介さん 特撮ヒーローからラーメン屋に転身
「体育会系の僕には苦手でした」
さて、海津さんは58年12月19日、都内・蒲田の生まれ。小学4年の時に父が一戸建てを購入したため、埼玉県所沢市内へ引っ越した。
大学は2年で中退して俳優養成所へ2年通い、85年放送の「わが子よV」(TBS系)でデビュー。戦隊シリーズ「超新星フラッシュマン」のゲスト出演(86年)で長石多可男監督に見いだされ、「マスクマン」の主人公に抜擢された。
「毎週、早朝からロケに追われていたので、どこで撮影したのか、とか、ストーリーは全然覚えてません。むしろファンの方が詳しくて、教えてもらうことだらけなんですよ。アハハハハ」
戦隊シリーズ初の恋人が敵の王女という純愛・悲恋路線だったことと、少々ドジなキャラが女性の母性本能をくすぐり、女性の戦隊ファンが増えたことも話題になった。
その後はサスペンスや時代劇にも出演。人気ドラマ「渡る世間は鬼ばかり 第2シリーズ」では藤田朋子演じる岡倉家の五女と三角関係になる外科医・佐久裕二役を演じた。
「正直、体育会系の僕には苦手な現場でした。あの人間関係が、いくら芝居とはいえ肌に合わなかったですね」
前述の通り99年に芸能界を引退。
そしてラーメン修業中の2004年、25歳年下(!)で「マスクマン」の大ファンのフィリピン人女性と結婚。2男に恵まれた。
「彼女のおかげで、フィリピンでの『マスクマン』熱の高さを知り、15年から17年の3年連続で、現地の難病と闘っている子供たちのチャリティーイベントに参加しました。その全部に同行してくれた『地球戦隊ファイブマン』のファイブブルー役・信達谷圭君、2回参加の『超電子バイオマン』のピンクファイブ・牧野美千子さんと『高速戦隊ターボレンジャー』レッドターボ・佐藤健太君には、感謝しかないですね」
海津さん、信達谷さん、牧野さんに、「電磁戦隊メガレンジャー」メガイエロー・たなかえりさん、「星獣戦隊ギンガマン」ギンガピンク・宮澤寿梨さんの2人を加えて「ニヤニヤエンタープライズ」を結成。定期的にライブイベントを行ってきた。
「新型コロナ騒動が収束したら、イベントを再開します。HPやメンバーのSNSで告知しますので、ぜひ、遊びに来てください」
(取材・文=高鍬真之)