長谷川博己も沈黙…撮影再開「麒麟がくる」はまるで“通夜”
■気合十分の発声に“待った”
これではチームワークや団結力も薄れてしまう。この窮屈な状況に最も心を痛めているのが座長の長谷川博己(43)だ。最近は前室のソファの片隅にひとりでポツンと座り、何か考え事をしているような姿が見かけられている。ドラマを成功させようとスタッフたちと積極的に食事をしたり、うれしそうに差し入れをしていた頃の長谷川とは別人のように変わり果ててしまったという。
「長谷川は久々の時代劇ということで、時代劇特有の発声練習を重ねてきました。ところが再開後の撮影現場では気合十分の長谷川の発声に演出家から『もう少し声を抑えていただけると……』と注文が入ることもあるそうです。マニュアルのせいで役者同士の距離感も難しく、何度も撮り直しが出ているとも聞いています。長谷川は非常に苦しい立場に置かれています」(前出の芸能関係者)
しかも、現場でコロナの感染者が出たら、局の判断で「麒麟がくる」は即打ち切りになるといわれている。長谷川にはその重圧も重くのしかかっているはずだ。
クランクイン直前まで長谷川は「『麒麟がくる』を全出演者と長谷川博己の代表作にしたい」と漏らしていた。そんな長谷川の熱い思いがコロナ禍にかき消されてしまうことがないよう祈りたい。
(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)