半沢直樹「後編」で土下座するのは誰?意外な大物が登場か
「土下座役は、前シリーズは石丸幹二と香川、今回は猿之助と、いずれもベテラン、大物で、そうでないとスカッとする痛快さがないんですよ。そして、クライマックスは銀行の取締役会ですから、土下座するのは幹部行員ということになります。後半は、半沢支持派とみられている紀本が裏切るとか、すべての黒幕、副頭取の三笠洋一郎(古田新太)がいよいよ膝を屈するとかも考えられますが、まだ明らかになっていない大物キャストがサプライズ登場するんじゃないでしょうかね。大河ドラマの主役級とかね。渡辺謙が土下座したら、迫力あるよォ」(番組制作会社プロデューサー)
帝国航空は日本航空がモチーフになっているわけだが、ドラマの登場人物が実際のだれなのかを想像しながら見るのも、面白いかもしれない。日本航空が会社更生法を申請したのは2010年1月で、社長は財務畑出身の西松遥だった。ドラマでは、財務担当役員を山西惇、財務部長を石黒賢が演じている。時の政権は鳩山由紀夫内閣で、国交相の前原誠司はやる気満々で金融機関に債権放棄を迫っていた。そのタスクフォースのリーダーも実在していて、元裁判官の高木新二郎弁護士だった。
日本航空は自力再建に失敗して、ドラマの東京中央銀行のモデルといわれる三菱UFJ銀行(当時は三菱東京UFJ銀行)は、514億円の債権放棄をのまされた。半沢直樹はこの難題を乗り切れるか。
(コラムニスト・海原かみな)