西川きよし師匠はファンにわざわざサインを送る“芸人の鑑”
書き終わったサインを封筒に入れ「これ送ってきてね」とお弟子さんに渡し、これまたいつものように「まぁ座って、座って」とイスをすすめてくださり、「こないだ新幹線で『サインしてください』って、手帳出さはったから『良かったら色紙に書いて送らせてもらいます』言うて住所を教えてもらったやつを書いてたんですよ」と当たり前のように言われました。
私は驚いて「えっ? いつもそうされてるんですか?」と聞き返すと「そうですよ。いつからか覚えてへんけど、せっかくご縁があって、サインを書かせてもらうんやったら、手帳や雑誌の片隅に書くより、色紙の方がええやんか」と事もなげに言われ、続けて「送らせてもらうとおもしろいよ。人の対応っていろいろやわ。僕はお礼を期待してるわけやないけど、なんの連絡もない人、きちんと礼状をくれはる人、中にはこっちから送った送料分の切手を入れてくれる人もいてはんねん。サインがきっかけで、今でもたくさんのみなさんと年賀状のやりとりをさせてもらってる。これも縁やね~。僕らはこういうみなさんに支えられてご飯を食べさせてもろてることを忘れたらいかん。やっぱりファンのみなさんは大切にせな」とうれしそうに話されていました。