西川きよし師匠はファンにわざわざサインを送る“芸人の鑑”
「やすきよ漫才」で一世風靡し、今も現役で活躍されている西川きよし師匠。初めてお会いしたのは、1984年の秋、阪神巨人さんと打ち合わせに、うめだ花月劇場の楽屋に伺った時のことでした。
本物の“西川きよし”を前に、緊張しながら「阪神巨人さんのネタのブレーンをさせていただいています~」とご挨拶すると、初対面の若造にやさしく、「おもろいの書いたげてね、また僕ら(やすしきよし)のも書いてね、頑張ってください!」と力強く声をかけてくださいました。結局「やすきよ」のネタを書かせていただく機会はなく、コンビを解消されてしまいましたが、その後、きよし師匠が芸人さん、俳優さん、歌い手さんらと即興コンビをやる際は、そのほとんどのネタを私が書かせていただきました。
ある日、NGK(なんばグランド花月)で、きよし師匠の楽屋へご挨拶に伺ったところ、色紙にサインを書いておられました。
「おはようございます。ちょっと待ってね、これだけ書いてしまうわ」と初対面の日から今も変わらず、いつもきちんと頭を下げて挨拶をし、タメ口ではなく丁寧に話してくださいます。